準備をして体育館に向かった。


すると出入り口のところには沢山のギャラリーがいて驚いた。


それも女の子が多い。


いつもこうなのかな?



「ちょっとごめんなさい」



女の子たちを掻い潜って体育館に入った。



「え!? 心!? その格好どうしたの!?」



ジャージを着ている私を見て愛が驚いた顔をした。


愛だけじゃなくて、バスケ部のみんなも驚いた顔をしている。



「今日一日バスケ部マネージャーの手伝いをすることになりました市川です! 宜しくお願いします!」

「マジ!? やったぁー!!」



子供みたいに喜んでくれる恭平。


嬉しいけど恥ずかしい。



「何も聞いてなかったからビックリした」

「私もさっき聞いてビックリ。 高畑先生って適当だよね」

「バスケの事以外はな。 まぁ、宜しくな。 マネージャー」



そう言ってうーちゃんは私の頭をくしゃりと撫でた。



「それにしても凄いギャラリーだね」



出入り口のところだけかと思いきや、観覧席にも女の子たちがいる。


バスケって女の子からこんなに人気あったっけ?



「原因あれだから」



愛の指差す方を見て驚いた。


練習試合の相手って聖園学園だったの!?