「あ、あった!」









教室に着いて机の中を見ると、やっぱりプリントはそこにあって。
南くんも授業に遅れちゃったら悪いし、早く戻らないと!










「南くん。ごめんねプリントあったよ」


「ん、じゃ行こ」









やっぱり南くんは、ぶっきらぼうだけど優しいんだなぁ。それはまだ少しの間だけど、仲良くなってく程に分かってくる。



でも南くん。自分から誰かに関わろうとしてないように見えるから、、勿体ないなぁ。












静かな廊下に2人の足音だけが響いている。
お互い喋り出さないのでそれ以外の音は何も聞こえない。
静かだ。