「み、、、なみくん?」







南くんは私が走り出した瞬間、手首を掴んで私を止める。
どうしたんだろ。






「俺も行く」


「え!で、でも間に合わなかったら南くんも怒られちゃうよ?」


「いつもお前に教科書見して貰ってるし、そのお詫び」







南くんは優しく笑う。
その笑顔は春の草原に咲く花みたいに優しくて、思わず胸が鳴った。





たまに、そんな笑顔を見せるの、、、ずるいよ。











「あ、ありがとう、、、。」


「ん」







南くんは私の何歩か前を歩き出した。
南くんがモテる理由、、、わかった気がする。