「その返事は?」
読み手の人が、急かすようにいう。
どうしよう...
こんなこと、ただのドッキリとか、
演技上のものだとわかっている。
だけど...
私の胸は、はち切れるほど喜んでいる。
うれしいけど、これは偽り。
だから私の答えは、ひとつだけだ。
「ごめんなさい」
深々と頭を下げ、
ちょっとおかしな、残念効果音がなった。