「姫...」
しっかりと、私の目を見る。
どこか、覚悟を決めたような目だ。
市原先輩は、スッと膝をつき、
私の手を握って、こういった。
「僕と結婚してください!」
その声が、体育館中に響き渡った。
そして、会場がざわついた。
それは、先輩の声が少し、
裏返ってしまったからなのか、
はたまた、
一年生の私がいるからなのか...