「え、無理です、無理ですよー!」
先輩たちに着替えさせられたあと、
私は、舞台裏に引っ張られてきた。
何事かと騒ぐのかと思いきや、
誰一人、驚いたようすを示さない。
「ほら、出て!」
無理無理と、首を降る私の背中を、
先輩たちが押す。
さすがに、四人に押されたら、
私も抵抗の使用がない。
私は、ポンッと、
舞台に押し出された。