その声を聞いた瞬間、
胸が高鳴った。
なぜ?
私には、わからない。
別に、怖くはない。
だけど、聞けば聞くほど、
心臓が早く鳴り響く。
私は、恐る恐る、顔をあげる。
頭をかきながら、
すまなそうに入ってきたのは、
三年生の先輩。