先程とは一変、自信に満ち溢れている様子の雄大。





「なんやかんやで今まで自分が好きになった子はモノにしてきたし」





この言葉にゆうきは由良がとられるどうこうよりも近づけてはいけないと思った。

ビーチバレーの一件を通して心を許した自分が憎い。

メールアドレスを交換したことを悔やんだが今更遅い。

「じゃ、そういうことで。東京に帰ったらデートのお誘いでもしてみようかな」

そう言って去っていく雄大の背中をゆうきは睨みつけるように見ていた。