「藍羅ちゃんのおかげで、いいもの見れたわ〜」 春香さんはそう言いながら、私に紙の束を渡してくる。 今度はドイツ語だけだから、混ざっていたさっきのよりは時間がかからないはず… 私は、春香さんのニヤニヤ攻撃から逃げるようにデスクに戻り、またパソコンと向き合った。