禅はなんで、千里の名前を出すと顔をしかめるんだろう…
私は、考えても分からなかった。
…にしても、今日は疲れたな…
少しウトウトしていると、禅がお風呂から出てきたみたい。
「藍羅?お風呂入ってきな。」
「んー…」
眠い目を擦りながらお風呂に向かう。
湯船に浸かったら、そのまま寝そうだったから、シャワーで終わらせて、そのまま布団に潜り込んだ。
「はやっ…」
先に寝室にいた禅もびっくりしたみたいだけど、眠かったんだもん…
「ちょっと…藍羅、髪乾かさないと風邪ひくよ?」
「ん〜…だいじょーぶ…」
「大丈夫じゃないから、ほらここ座って。」
そう言われて、ベットの端にちょこんと座る。
すると、禅がドライヤーで私の髪を乾かし始めた。