そして、その帰り道に事件が起こった。 私は千里のことを考えていたから、近づいてくる影に気が付かなかった。 「んっ…!?」 いきなり、後から布を口に当てられた。 だれか…! 助けて… そう言いたかったのに、、今日に限って1人だからと普段は使わない路地裏の道を通っていた。 だから、人は私達以外誰もいない。 そして…誰にも気づかれることなく、私は意識を失って連れていかれた。