地獄のような中学3年間は、これからの自分の未来への投資だと思っていた。

今踏ん張れば、明るい未来があると信じていた。

友達は1人もできなかった。自分といてもいじめられるから、作らなかった。

部活はESS部に所属していた。
夏休み明けの体育館での暗唱。
トチったところで大笑いをされ、そのネタで後々まで揚げ足取られることになる。

3年の途中で、不良グループの女の子が入部してきた。
親の意向で入れられたらしい。
彼女は、ちまちましたいじめに興味がなかった。
「暗唱だるいよなー。ははは。」
初めて、ふつうに話しかけてくれた同級生だった。

私が、なかなか心を開けない性格ゆえ、親友になることはなかったが、部活をやめずに済んだのは、彼女のおかげもあったと思う。

友達もおらず、土日も勉強ばかりしていたので、受験は難なく終了した。

卒業式の写真はない。中学に未練が全くなかったので、式が終わったら即、帰宅した。