「今日から、このクラスの仲間になる、栗木容子さんだ。栗木さんは、幼稚園まで住んでいたそうだから、このクラスの中に知っている者もいると思うが、よろしく頼むぞ。」
篠田先生は、一通りクッキーの自己紹介をした。
「栗木容子です。幼稚園の時はみんなから、クッキーって呼ばれてました。皆さんもそう呼んで下さい。よろしくお願いします。」
クッキーは、ペコッとお辞儀をした。
「それじゃあ早速、クッキーの席だが……、今日のところはひろしの横が休みだから、そこに座ってくれ。5時間目の学級会の時に席替えするから、それまでに学校案内頼んだぞ、ひろし。」
ひろしと言うのは、言わなくとも高森ひろしのことである。クッキーは、ストンとひろしの隣に座った。
「よかったぁ〜。席が他にあったから、知らない人の隣に座ったら、どうしようかと思っちゃった。」
クッキーは、隣のひろしに話しかけた。
ひろしが返事をしようとしたら、後ろから声がした。
「クッキー、久しぶり〜。いつ、こっちに戻って来たの?」
白鳥マリアの声だった。
「マリアちゃん!髪の毛、伸ばしたんだね。誰だか分からなかったよ。」
「よっ、クッキー。相変わらず、ちいせーな。」
クッキーがマリアの隣を見ると、本当にガキ大将に成長した、日向仁がいた。
「もう、仁君のいじわる!…よく幼稚園の時も泣かされたっけ。本当に懐かしいなぁ。」
その時、ゴホンと言う咳払いが教卓の方から聞こえてきた。
3人は、しまったと言う顔をして、口を閉ざした。
「懐かしがるのもいいが、それは後にしてほしいものだな。…それじゃあ、マリアもひろしと一緒に校内の案内頼んだぞ。」
「わかりました。」
「よし、朝の会は終わりだ。」
日直の元気な号令で朝の会は終わった。
「ねぇねぇ…。なんでマリアちゃんとひろし君なの?」
「だって私とひろし君、学級委員長なんだもん。」
「えーっ!そうなの?知らなかった〜。」
そう言った時、横から仁が顔を突っ込んだ。
「そうだろ〜。ひろしが委員長になるならまだしも、マリアが委員長になっちゃ、このクラスもおしまいだよ。」
「仁っ‼︎」
ここで、マリアの雷が落ちた。
思わずひろしとクッキーは、耳を塞いでしまった。
「マリアちゃんと仁君って、相変わらず仲がいいのね。」
耳を塞ぎながらニコッと笑って、マリアと仁を見た。
マリアは、仁を叩いていた手を止め、耳まで真っ赤にして弁解した。
「ちっ、違うわよ。そんなんじゃない……。」
最後の方は口籠っていて、何を言っているか分からなかった。
(マリアちゃんって、正直じゃないんだから…。あ〜あ、私にもそんな人現れないかなぁ〜。)
篠田先生は、一通りクッキーの自己紹介をした。
「栗木容子です。幼稚園の時はみんなから、クッキーって呼ばれてました。皆さんもそう呼んで下さい。よろしくお願いします。」
クッキーは、ペコッとお辞儀をした。
「それじゃあ早速、クッキーの席だが……、今日のところはひろしの横が休みだから、そこに座ってくれ。5時間目の学級会の時に席替えするから、それまでに学校案内頼んだぞ、ひろし。」
ひろしと言うのは、言わなくとも高森ひろしのことである。クッキーは、ストンとひろしの隣に座った。
「よかったぁ〜。席が他にあったから、知らない人の隣に座ったら、どうしようかと思っちゃった。」
クッキーは、隣のひろしに話しかけた。
ひろしが返事をしようとしたら、後ろから声がした。
「クッキー、久しぶり〜。いつ、こっちに戻って来たの?」
白鳥マリアの声だった。
「マリアちゃん!髪の毛、伸ばしたんだね。誰だか分からなかったよ。」
「よっ、クッキー。相変わらず、ちいせーな。」
クッキーがマリアの隣を見ると、本当にガキ大将に成長した、日向仁がいた。
「もう、仁君のいじわる!…よく幼稚園の時も泣かされたっけ。本当に懐かしいなぁ。」
その時、ゴホンと言う咳払いが教卓の方から聞こえてきた。
3人は、しまったと言う顔をして、口を閉ざした。
「懐かしがるのもいいが、それは後にしてほしいものだな。…それじゃあ、マリアもひろしと一緒に校内の案内頼んだぞ。」
「わかりました。」
「よし、朝の会は終わりだ。」
日直の元気な号令で朝の会は終わった。
「ねぇねぇ…。なんでマリアちゃんとひろし君なの?」
「だって私とひろし君、学級委員長なんだもん。」
「えーっ!そうなの?知らなかった〜。」
そう言った時、横から仁が顔を突っ込んだ。
「そうだろ〜。ひろしが委員長になるならまだしも、マリアが委員長になっちゃ、このクラスもおしまいだよ。」
「仁っ‼︎」
ここで、マリアの雷が落ちた。
思わずひろしとクッキーは、耳を塞いでしまった。
「マリアちゃんと仁君って、相変わらず仲がいいのね。」
耳を塞ぎながらニコッと笑って、マリアと仁を見た。
マリアは、仁を叩いていた手を止め、耳まで真っ赤にして弁解した。
「ちっ、違うわよ。そんなんじゃない……。」
最後の方は口籠っていて、何を言っているか分からなかった。
(マリアちゃんって、正直じゃないんだから…。あ〜あ、私にもそんな人現れないかなぁ〜。)

