日だまりの雨

どうせなら、




雨音も眼鏡をかけてなかったら、




顔だけでも陽光くんに近いと思うのに……。




なんて、




また陽光くんのことを考えていたら、




「……悪くない」



「えっ?」



雨音の口からは、思いがけない答えが返ってきた。




思わず眉を顰めて雨音を見上げる。




「目、悪くない」



「悪くないの? じゃあ、なんで……」




ハッキリ言い放つ雨音に、ますます眼鏡かけてる意味がわかんない……。




理由も全く検討がつかず、ただただ眉を顰め続けるわたしに、



「あっ……」


「外したら、もっと陽光に似てるから……」




ゆっくり眼鏡を外した雨音が、じっとわたしの瞳を見つめた。




やっぱり……、




眼鏡を外した雨音は、陽光くんに似てる。




「俺、陽光とおんなじ顔なのに……陽光みたいに上手く話せないから」




だから、




自分は陽光じゃないって目印。




そう続けて、困ったように笑ってみせるのは、




雨音の癖なのかもしれない……。