詠美は頭痛薬を飲んで、自分の部屋のベッドに横になった。
ミンジュンさんが帰ってきたら勇気を出して聞いてみよう…
秘密の契約は、私とセックスをするためだけなのか?って…
目を閉じると、涙がポロポロ流れ落ちる。
もう、本当にヤバいよ…
私、完全にミンジュンさんに恋している…
どんな形であっても、ミンジュンさんと一緒にいたいって思ってしまうくらいに…
普段ならミンジュンが帰ってくるための準備をしている時間なのに、詠美は何もする気になれなかった。
「詠美、帰ってる?」
ミンジュンはホテルに帰ってくるなり、すぐに詠美を呼ぶ。
今ではそれが日課になっていた。
思っていたより早く帰れたミンジュンは、今夜は詠美を連れて美味しい韓国料理を食べに行こうと思っていた。
でも、部屋の中から詠美の返事がない。
ダイニングには西日が射しこんでいるのにブラインドも下ろしていないし、部屋中が静かで人のいる気配もないけれど、でも、ミンジュンの部屋には戻って来たクリーニングの洋服が置いていた。
詠美、いるのか…?
ミンジュンが詠美の部屋をノックすると、ドアの向こうで詠美のか細い声が聞こえた気がした。
「詠美、開けるぞ…」



