ミンジュンが私を溺愛すぎる件




詠美は肩を震わせ子供のように泣いている。
ミンジュンは抱きしめた詠美の柔らかい感触といい匂いを、また何度も脳に刻んだ。

向こうに俺の名前で一億ウォンもの儲け話があったとしても、ミンジュンという俳優の俺を一千人のファンが待っているとしても、でも、向こうに詠美がいないのなら、俺は遠慮する、そんな韓国に居る意味は無いんだ。

俺がこの世に生まれた理由は、詠美以外の何ものでもない。
今ならそれがはっきりと分かるよ…
やっと、迎えに来れたんだ…

詠美は泣ているのか笑っているのか、大粒の涙は止まる事を知らない。


「詠美がポロポロ泣くのは分かるんだけど、さっき店に行ったら、詠美の父さんも美沙おばちゃんも、俺の顔を見るなり大泣きだよ。

一体、何があったんだ…?」


詠美は可笑しくて泣きながら笑った。
きっと、お父さんも美沙おばちゃんも、お店で二人抱き合って泣いてるだろう。
詠美が愛する人と結婚できるよと、お父さんはお母さんに語りかけながら…


「帰ったら教えてあげる」


詠美はミンジュンの大きな手を握りしめた。