ミンジュンが私を溺愛すぎる件





テヒがソファから立ち上がると、詠美は慌ててテヒの手を取った。



「私は…
この大きな大切な秘密を…

…どうしたらいいでしょう?」


テヒは詠美の手を握り返す。


「私は別に秘密にしていたわけじゃない。
ただ、ミンジュンが聞いてこなかっただけ…

この先、あなた達がどうなるか分からないけど、もしミンジュンと別れたらそのままこの話も闇に葬って。

でも、二人が結ばれたなら、詠美の好きなようにしていいわ。
でも、いつかは話してほしい…
あなたのお母さんは本当にあなたのお父さんを愛していて、その愛の結晶がミンジュンだという事を。

何も恥ずかしい事はない。
ただ結婚という形が取れなかっただけで、愛する気持ちは誰にも負けない。

でも、こんな話、ミンジュンは私の口から聞いても、素直に耳には入らない。
だから、いつでもいい。
その時がきたと思ったら、ミンジュンにそれとなく伝えてね。

私が死んだあとでも構わないから…」


詠美はテヒに何かを言いかけ、でもやめた。
それなのに、涙だけが止まらず溢れてくる。


「詠美、ミンジュンとたくさん話をしなさい。
これから先の事をたくさん、たくさん…
あなたやミンジュンにとって、越えられないって思っている壁も、本当は大した壁じゃなかったりする。

だから、どういう壁があるのか、その壁はどうすれば乗り越えられるのか、先の未来の事をたくさん話しなさい。

話す前から無理だと思っちゃダメ…

私達の様になっちゃダメなの。
何もしないで諦める事が、何よりも後悔するし一生二人を苦しめるから…」