「偶然なのか必然なのか、ミンジュンが愛した女性が日本人と聞いて、私は黙ってられなかったみたい。
私が伝えたかった事は、自分達の気持ちを大切にしてほしいということ。
今は、韓国と日本はとても近い国…
飛行機代も安いし、手軽に行き来できるでしょ?
せっかく導かれた運命の出会いを大事にしてほしいだけ…
きっと、あの子は、詠美がいないともう生きていけないはずだから」
ミンジュンをずっと愛したい、いつまでも守ってあげたい…
詠美のその素直な気持ちは、テヒの言葉によって大きく膨らみ続ける。
「詠美、それともっとよく考えてみて…
可笑しいわね…
ミンジュンは無意識の内に、あなたと出会うための準備を自分でしていたのよ。
日本で起きた韓流ブームの立役者のミンジュンは、韓国人と日本人のわだかまりを取り除いて、お互いの国にたくさんの観光客が訪れるようにしてくれた。
私達の時代とは違う新しい時代を作り上げた。
あの子は小さい時から負けず嫌いだったから、何が何でも詠美を自分に引き寄せたかったのかもね」
テヒはまた時計を見た。
「もうそろそろ行かなきゃ」



