ミンジュンが私を溺愛すぎる件




「会議が始まるぞ」


ミンジュンはそう言うと、バスルームから出て行った。

日本の女子というのは、韓国の人間からしたら掴みどころがないと感じてしまう。
お国柄、韓国人は物事をはっきりと口にする。
それは男も女も共通していて、場合によっては女の方が強い時がある。
日本人は、うやむやや曖昧に物を言う事が得意で、それはいつもミンジュンをイライラさせた。
男のくせにそんな態度は、ミンジュンからしたらあり得ない。

でも、女子はちょっとだけ違った。
日本人の女の子のとぼけたような受け答えは、そんなに嫌いではない。
強い韓国の女性に囲まれて育った反動なのかもしれないが…


ミンジュンはバスルームの近くのベンチに腰かけて、詠美が出てくるのを待った。
10秒位経った頃、静かにドアが開きキョトンとした顔で詠美が出てきた。


「あ、ミンジュンさん、何かする事はないですか…?」


ミンジュンは鼻で笑った。
とんでもないおとぼけ野郎を雇ってしまったのかもしれない。