詠美はがくりと肩を落とした。
「嘘はつきたくないなとは思ってる…
でも、我が家には、厄介な問題があって」
「問題??」
詠美はミンジュンの肩に頭をのせ、心の底からため息をついた。
「我が家には、ミンジュン王子の熱狂的なファンがいるの」
ミンジュンは鼻で笑った。
「ミンジュン王子はもう表舞台から消えて何年も経つんだぞ。
そんな熱狂的ではないだろ?
それに、その人は詠美の家族の中にいるのか?」
詠美は今度はミンジュンの肩におでこを押し付けた。
「その熱狂的はファンは、私の叔母です…
お父さんの妹で、私の母が亡くなってからは私と兄のお母さん代わりをしてくれいる。
だって、私を初めて韓国に連れて行ってくれたのも美沙おばちゃんで、あ、私が高校生の頃に美沙おばちゃんにつき合って行ったツアーは、ミンジュンのドラマの痕跡を辿るロマンチックツアーって名前だったけどね」
ミンジュンは詠美と顔を合わせ大笑いをした。
「そんなぼったくりツアーに詠美家族が捕まってたとは」
詠美はますます目を細くして大笑いしている。



