ミンジュンが私を溺愛すぎる件




詠美は、ミンジュンとのデートのような仕事が楽しくてたまらなかった。
日を重ねるごとに、二人の相性だったり結びつきだったりを強く感じてしまう。

詠美が幼い頃からここまで韓国にこだわってきた理由や、ミンジュンが日本をそして特に東京を愛して止まなかった理由は、偶然と呼ぶには簡単過ぎる。

二人は全く違う国と環境から偶然という小さな事柄を積み重ね、今こうやって出会い、そして必然という運命の中で愛し合う。



「詠美、次は浅草に行きたいと思ってる。
浅草こそ人が多いから、できるだけ空いている時間帯に行きたいんだけど」


ミンジュンはお風呂から上がりミネラルウォーターを飲みながら、詠美にそう聞いてきた。

実は、詠美は、これまでも何度となくミンジュンが浅草の事を言い出すたびに、他の観光地をさりげなく勧めてきた。
でも、もうその手は使えない。
だって、浅草は、ミンジュンの必ず行きたい場所リストに入っていたからだ。

詠美は一人の時間に、ミンジュンをどういう形で浅草に連れて行けばいいか何度も考えた。
浅草に行くからには、やっぱり浅草の良さを存分に知ってもらいたい。
でも、そうするには、詠美自身の秘密を暴露する必要がある。

…こうなったら、お父さんや美沙おばちゃんに全面的に協力してもらわなきゃ。