ミンジュンが私を溺愛すぎる件




「詠美の体調を考えて、お酒は少なめにしといた。
せっかくだから、座って飲もう。

大丈夫だよ…
この夜景は、逃げたり消えたりはしないから」


ミンジュンに促されて、詠美は三人掛けのゆったりとしたソファに腰かける。
もちろん、ミンジュンも詠美の隣に当たり前のように座った。


「さっき、詠美に、本物の恋人っていうのを俺が教えてやるって威張って言ったけどさ、実は俺自体、それがどんなものか知らないんだ。

だって、人を愛するなんて、俺には縁のない事だったから。
そういう女性にも出会わなかったし、そういう事に自分がなるなんてあり得ないって思ってた…

だから、俺が詠美にしたい事をする。

詠美の笑顔を見ていたいとか、幸せにしたいとか、そんな風に思う自分に本当は驚いてるけど…」


ミンジュンはそう言うと詠美にカクテルを持たせ、自分はロックのウィスキーを手に持った。


「僕の大切なお姫様は、鈍感でちゃんと言葉にしないと分からないようだから…」


ミンジュンは少し照れたように、詠美のグラスに自分のグラスを合わせた。


「詠美… 俺の本物の恋人になって下さい…

俺だけの…
俺の詠美になってほしい…

詠美、ちゃんと聞いたか…?
俺は、今、詠美に生まれて初めての告白をしたんだぞ」


ミンジュンは瞬きをする事さえ忘れている詠美のグラスに、もう一度グラスを重ねる。

カチン…