私が恋を知ったのは中1の時だった

「遥輝、おはよう!」

「ふぁ〜…おはよ!」

隣に住んでいる幼馴染の日溜遥輝。遥輝が欠伸をしながらおはよ!という光景は当たり前の出来事。

「今日、化学の宿題提出だけど、遥輝ちゃんとやったの?」

「うわ、やっべ…すっかり忘れてた」

「まーた、ゲームやってたんでしょ?」

グイ 私は青ざめた遥輝の頬を強く引っ張った。

「いでででで」

「日影!ちょっとは手加減しろ!!」

「ふふっ、可愛い」

これが、私達の当たり前な日常だった。