「田中先生?田中先生なら、、あ、来た来た」
木岡先生の言う通り、廊下の端の階段から上がって来た。
「あーー!!!」
田中先生は私を見つけるなり、走り寄って来た。
な、なな、ななに?!?!
田中先生は私の腕を掴むなり、周りをキョロキョロと見渡した。
「橘は?!」
「文香??職員室の中に…」
職員室の中を指差すと、田中先生はすぐに職員室に入っていった。
え?私に用じゃないの??
「ぷっ」
頭にはてなマークを浮かべていたら、木岡先生が軽く吹き出した。
私が木岡先生を見ると、先生は職員室の中を指差した。
ん?
