「ナオにいちゃん!」
「はるた」

「何かいいことあったのかにゃ?」
「こないだ描いた、猫の絵が教室に貼られたんだ。」

あぁ、おいらを描いたやつにゃんだにゃ。

「ナオにいちゃん。どうしたら、早く走れるの?」
はるたは悩みを抱えているようだ。
おいらは、猫にゃから、人間ににゃっても、びゅんびゅん、動けるんだにゃ。

「俺、ドッヂボールとか、球技、下手なんだよね。でも、みんなの中に入りたい。」

「うんにゃ…」

はるたなら、みんなの中に入れるさ。
おいら、はるたのこと、よく見てるにゃ。
猫の時も、にいちゃんの時もにゃ。

みんにゃ、ニャー男とナオが同一人物だって、気づかにゃいんだ。

でも、おいら、みんにゃのこと、大好きだよ。
猫の時も、人間の時も、みんにゃのこと、見てるよ。