ファミレスの駐車場。

「うーーん」
おいらは、前足…もとい、手を伸ばしてあくびした。
おいらは、起きた。後ろ足で。

ニャー男の秘密。
おいら、実は、たまに、人間ににゃるんだ。

人間になった時の名前は…ナ

「ナオ!」
振り向くと、そこには、もえこ。

「久しぶりだね。ナオ。」
そんなに久しぶりじゃにゃいぜ、もえこ。

「新しい彼女とは、うまくやってるの?」
それは、口実にゃ。
そうにゃんだ。もえこを振ったのは、ナオ…つまりおいらにゃんだ。

おいらだって、もえこが、好きにゃんだ。
でも、おいら、猫男だもん。

猫男は、もえこを、幸せにできるのかにゃ?
もえこは、おいらの全て、受け入れてくれるのかにゃ?

わからにゃい。だっておいら、猫男だもん。

もえこ、また、違う人を好きになれるさ。
おいら、ずっと、見てるにゃ。

おいらは、ずっと、一匹オオカミ…もとい、猫さ。