そういって、
右手小指を差し出す。
本当かどうかはわからないけど、
とても安心できる。
嬉しくて、目頭に涙がたまった。
「約束ね」
そういって、右手小指を絡ませる。
コツンと、
額と額が合わさった。
頬を染めた木々の葉が、
風にのって、私たちを包み込んだ。