私は驚いて、
とっさに手をさしのべる。
「大丈夫?」
彼は、大丈夫だと言い、
ニコッと笑った。
その笑顔に、胸が高鳴る。
なぜ?
私は、彼を知っている。
だけど、知らない。
なんで?
「え?」