電車が通り過ぎるまで

だから、
私はここにはいてはいけない。
彼が求めていたのは、
『前の私』で、
『今の私』ではないのだ。
二人が幸せなら...
だから私は、走り続けた。
「まって、叶笑さん!」
一瞬、動きが鈍った。
ダメ、諦めなきゃ...!