電車が通り過ぎるまで

きっと、これは夢なんだ。
だから、電車が通りすぎたら、
誰もいないはずだ。
そうだよ。
だから私は、
電車が通りすぎるのを待った。
一番最後の車両が、
大きな音をたてて通りすぎていく。
(ああ、やっぱり夢じゃない...)
私は、そこから走り出した。