電車が通り過ぎるまで

一瞬、嘘かと思った。
信じたいけど、
信じたくなかった。
「先輩...?」
遮断機の向こうには、
里美先輩と彼が、
肩を並べてたっている。
先輩と目があった。
そして、その視界をさえぎるように、
電車が、私の前を通りすぎていく。