カンカンカン また、遮断機が音をたてた。 もう、彼は乗っていないとわかっている。 だけど、もしかしたら...! 最後の望みをかけて、 顔をあげる。 「あっ...!」 ふと、声が漏れた。 遮断機の向かい側にも、 声が届いた。