「そう、ですか...」
大好きなはずの定食が、
冷たく冷めてしまい、
なんの味もしなくなった。
「じゃあ、また明日」
「はい」
春だと言うのに、
今日はとても寒かった。
「あの子、やるねぇ」
「はい?」
先輩が、ポソリとつぶやく。
何でもないと、笑った。