「785円になります」
私は、ボソボソとそういい、
綺麗にカバーをかけて、
袋にいれた。
「また、来ますね」
そういって笑う彼に、
私はそっけなく、
「ありがとうございました」
といった。
いつもと違う台詞。
いつもは、こんなこと言わないのに...
そのあとはずっと、
アルバイトちゃんからの
視線がいたかった。