「こんにちは」
そういってきたのは、
朝会った、彼だった。
右隣にいる、アルバイトちゃんから、
とても強い視線を感じる。
「...」
私は、なにも答えずに、
彼がカウンターにおいた本の
バーコードを、スキャンした。
彼の読む本は、いつも違う。
私もそうだ。
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