「(なのに、)ルカはお爺ちゃんにいろいろ習ってたもんね」 「アトリの爺っちゃんは俺の先生だからな」 今はもう亡き祖父のように、ルカもまた、人間が辿ってきた道をただの過去と捉えずに、貪欲に追い求めている。 呆れ半分、羨ましさ半分。自分にも、その熱量の半分でも分けてやればいいのにって思う。 そうこうしている間に、刻々と過ぎていく時間。 「あ、沈んだ」 そして、このルカの一声を合図にしたかのように辺りは暗闇に覆われていった。