愛言葉

電車に乗ってからはあっという間だった。
ものの15分で着き、スイーツバイキングは駅から徒歩3分ほどのビルに入っていた。
内装はとてもカラフルでキラキラしていて、私と葉月は目を輝かせた。
「すっごーい! めっちゃ可愛い!」と、葉月はスマホでたくさん写真を撮っていた。
理仁は「…電話で予約した柳下です」と、かなり恥ずかしそうに言っていてなんだか面白かった。
中に入ると、ふんわりと甘いにおいが漂ってきた。
私と葉月は、最初からいきなりたくさんのスイーツをお皿に盛り、席に着いた。
一方男子たちは、甘いものもほどほどにご飯ものをかなりお皿に盛ってきている。
どれもこれも最高で、つい食べ過ぎてしまった。
「やばい、気分悪くなってきた」
私は、甘いものを食べ過ぎたのか、顔が青ざめてきた。
男子2人も勢いが止まってきている。
葉月が背中をさすってくれたが、なかなか吐き気が収まらない。
「水持ってくるから待ってて」と、葉月が席を立った。
楓真は、スマホで気分がよくなる方法を検索してくれているようだ。
「…おい」
頭上から声がかかった。
「みのり大丈夫か?」
理仁だ。心配そうに私の頭に手を置いている。
「…さっきよりは収まってきたと思う。心配させてごめん」
私が精一杯の声の大きさで言うと「別に心配してなんかねーよ」と、ぶっきらぼうな声が聞こえた。
きっと、理仁は不器用なりに私のことを心配してくれてる。
照れ屋だから、あんまり自分の感情を表に出したくないのかもしれない。結構バレバレだけど。
葉月が戻ってくるまで、理仁はずっと私の頭をなでてくれた。
それが妙に安心できて、私はうっすらと笑みを浮かべた。