愛言葉

そして迎えた当日の朝。
7時に葉月から電話がかかってきて起こされた。
「8時にみのりの家行くから! 支度しとけよ!」と、それだけ言って電話はすぐ切れた。
とりあえず朝食を食べ、部屋着のまま葉月を待った。
8時ちょうどにインターホンが鳴り、かなり焦った様子の葉月がモニター画面に映った。
部屋に通すと、葉月は怒涛の勢いで服を選び始めた。
何回も着替えさせられ、まるで着せ替え人形だ。
服が決まると、次はメイクだ。
普段あまりメイクをしない私は、鏡に映った別人のような顔にただただ驚いた。
葉月は、そんな私の表情を見て得意げに笑った。
最後にヘアセット。葉月は手先が器用なので、ものの10分で手の込んだヘアアレンジが完成した。
「みのりめっちゃ可愛いよ! 理仁もイチコロだな」
そしてドヤ顔。この顔は、葉月の小学校の頃からの癖だ。
待ち合わせまで少し時間があったので、告白の練習をしたりした。
時間は過ぎ、出発にちょうどいい時間になっていた。
「じゃあいこっか! 今日頑張ってね!」
葉月は、またにやりと笑った。