愛言葉

「みのり、今日はどうだったの?」
「楽しかったよ! 葉月とすごいたくさん話せたし」
私が肉じゃがを口に運びながら言うと、お母さんは「そう、よかったじゃない」と、何かを悟ったように微笑みながら言った。
「ん? なんか言いたいことあるの?」
私がまばたきをしながら聞くと「なんでもないわよ」と、お母さんは笑い混じりに答えた。
それから私たちは何かを話すわけでもなく、黙々とご飯を食べ終えた。
ごちそうさまでした、と呟くと、私はまた部屋に戻った。
「はぁ、私は理仁のなんなんだろ」
さっきからそれだけが気になって仕方なかった。
意を決して、私は理仁にメッセージを送ることにした。
『理仁ー、私と理仁って両思いなの?』
私にしてはかなり大胆な文章だ。
なかなか既読はつかず、私の心拍数は上がる一方だった。
数分後、既読がついた。
『両思いじゃね?』と、やっぱりぶっきらぼうなメッセージが送られてきた。
私はこれだけで嬉しくて有頂天だった。
『じゃあ、私と理仁って付き合ってるの? これは本当に理仁次第だから!』
先程のメッセージに続き、やっぱり私にしては大胆だ。
今度はすぐに既読がついたが、なかなか返信が来ない。
もしかしたら返事に悩んでいるのかもしれない。
気長に待つことにした。
2分ほど待つと、メッセージの通知音が鳴った。
『付き合ってるんじゃねーの? 今日だって2人きりじゃないけど遊んだし』
やっぱりぶっきらぼうだったけど、そのメッセージが来た瞬間に私はベッドの上でぴょんぴょん飛び跳ねるほど嬉しかった。
これが現実なのか疑うほど私は今幸せだ。
『付き合うのとか両思いとか初めてだからめっちゃびっくりしてる』
心からそう思った。
すると理仁は『俺も。実感わかねーな。でも嬉しい』と、すごく素直な言葉を伝えてくれた。
今の私には、有頂天という言葉が本当にぴったりだと思った。