愛言葉

家に着くと、私は荷物を置きに自分の部屋に向かった。
部屋着に着替え、倒れ込むようにベッドに寝転がった。
『今話せるー?』
私は、なるべくいつもの調子を崩さないようにして理仁にメッセージを送った。
すぐに既読がつき『うん』という、なんとも素っ気ない返信が送られきた。
『お前の好きな人、俺なんでしょ?』
何の前触れもなく、理仁からいきなりそれだけ送られてきた。
『気づいてなかったの?』と聞くと『当たり前だろ』と、またいつもの調子で返信が来た。
そして私は『ねぇ、理仁の気になる人マジで誰?』と、問いかけた。
なかなか既読がつかない。私は不安でいっぱいだった。
しばらくすると既読がついた。
『みのりだよ』
私はそのメッセージを見た瞬間、ベッドから転がり落ちそうだった。
本当に理仁の気になる人は私なんだ。なかなか実感がわかずにいた。
『本当? めっちゃ嬉しい』と、素直に送ると『笑笑』と、理仁がなかなか使わない言葉を使っていて、少し笑みがこぼれた。
『俺の事どれぐらいから好きなの?』
珍しい。理仁が自分から聞いてくるなんて。
『理仁は私の事どれぐらいから気になってるの?』
私は、自分の事を言うより理仁の事をたくさん知りたかった。
気がつくと思わず聞き返していた。
『んー、正直言うと3学期くらいかな』
意外と最近だ。初めて理仁の気持ちを知れてなんだか嬉しかった。
『そうなんだ、教えてくれてありがとう』
私が送ると『おう』と、理仁らしい素っ気ない返信が来た。
「みのりーご飯できたわよー」
お母さんがリビングから私を呼んでいる。
私はベッドから起き上がり、スマホを片手にリビングへと向かった。