ずっと、ずっと、待ってるから、、。
僕には、ずっと仲良くしていた幼馴染みがいた。
僕にはもったいないくらい可愛くて、優しくて、大好きだった。
そんな彼女にある日、
この街から引っ越すことになったと
告げられた。
聞いた途端、僕は立ち尽くしていた。
「嘘でしょ、、ねぇ!」
「嘘じゃない、、、、、」
「嘘って言ってよ!!!!」
「ごめん、翔太、、、」
自然と涙がこぼれていた。
「明日、、だから、、」
「待ってるね、いつものところで、」
僕は返事すら出来なかった。
夢だと思いたかった。
夢であってほしかった。
でも、その日はいつも通りに訪れた。
ピーンポーン、、、、、
鳴っているのに気づいてはいつつも、
ベッドから出れない自分に
苛立ちを募らせていた。
大好きなのに、すーちゃんのことが。
幼い頃、あれは何歳だっただろうか。
随分と遠い記憶のような気がする。
僕はいつも君の名前を呼んでいた。
「すーちゃん!!」
「すーちゃん!!」
「どこにいるの??」
「すーちゃーん!!」
だからといって、どうという訳では無いけど、そばに入れるだけで満足だった。
「僕すーちゃんの旦那さんになる!」
「んじゃあ、プロポーズしてね?」
「私、いつまでも、待ってるから。」
一つしか変わらないのに
妙に落ち着いているすーちゃんが
かっこよくて、可愛くて
僕だけのものにしたかった。
きっと、当時からそうおもっていた。
そして、ただ、僕の鼓動が高鳴っていくだけだった。
君といるだけで楽しかった。
でも、会えてる時間が多ければ多いほど、会えなくなるのが怖くて、寂しかった。
でも、僕は、毎回、笑顔でサヨウナラと君に告げて家に帰った。
その度に君は、笑顔でサヨウナラと返してくれた。
その笑顔が大好きだった。
でも、今は。
何やってるんだろう。
僕は。
今、いつものところに行けば、
まだ君に会えるのに。
分かってるのに。
僕は、チャンスを逃すのか。
君に、自分の気持ちを伝えられる
最後のチャンスを。
葛藤している自分が馬鹿らしくなって
気づいた時には家を飛び出していた。
「すーちゃんっ!!!」
「やっぱり。」
「来ると思った。」
僕に、向けてくれる笑顔も、
これで最後だと思うと、辛かった。
「翔太。」
「私、本当は行きたくない、、、」
「そんなの、、」
「分かってるよ、、」
「どれだけ、すーちゃんといると思ってるの??」
笑いながら泣いていた。
僕も、すーちゃんも。
「翔太。」
「サヨウナラ。」
「すーちゃん、、、、」
「サ、、ヨ、、ウ、ナ、、ラ、、」
「またね。翔太。」
「私、待ってるから。」
君は、いなくなった。
僕の前から。
消えるように。
ずっと、ずっと、一緒にいたはずの
すーちゃんが、いない。
泣いた。
僕は、ずっと泣き続けた。
でも、すーちゃんが言ってくれた。
「またね」って。
それを信じて。
すーちゃんのことを考える。
今度はどこで会えるかな?
どんな服で、どんなメイクで、
どんな髪型なのかな?
すーちゃんが言うのなら、
恥ずかしいけど、
ラブソングくらい書くよ、、、
もう、
すーちゃんのことで
頭がいっぱいだよ。
数え切れないほどキスして
僕と君だけの時間を過ごして
だんだん暖かくなっていく
何度も何度も愛しあって
大好きな君を独り占め。
夢みたいだ。
躊躇わなくていいから、
迷わずに僕のところに飛び込んで。
誰にも渡さないから。
絶対に。誰にも。
飾らないで、そのままで、
冷たくってもいい、
僕には丁度いいんだ。
プルルルル、、、
プルルルル、、、
「はい、安田です。」
『すみれが、、、』
「はっ!?」
『昨日、急に倒れて、、、』
「嘘だ!!、、、」
『今朝、息を引き取ったわ、、』
『ごめんね、翔太くん、、、』
プツッ、、
「う、、そ、、」
「で、、しょ、、、?」
どれだけ待っても、来ないけど
でも、早く会いたい、いますぐに。
大好きな君に、、、。
fin.
僕には、ずっと仲良くしていた幼馴染みがいた。
僕にはもったいないくらい可愛くて、優しくて、大好きだった。
そんな彼女にある日、
この街から引っ越すことになったと
告げられた。
聞いた途端、僕は立ち尽くしていた。
「嘘でしょ、、ねぇ!」
「嘘じゃない、、、、、」
「嘘って言ってよ!!!!」
「ごめん、翔太、、、」
自然と涙がこぼれていた。
「明日、、だから、、」
「待ってるね、いつものところで、」
僕は返事すら出来なかった。
夢だと思いたかった。
夢であってほしかった。
でも、その日はいつも通りに訪れた。
ピーンポーン、、、、、
鳴っているのに気づいてはいつつも、
ベッドから出れない自分に
苛立ちを募らせていた。
大好きなのに、すーちゃんのことが。
幼い頃、あれは何歳だっただろうか。
随分と遠い記憶のような気がする。
僕はいつも君の名前を呼んでいた。
「すーちゃん!!」
「すーちゃん!!」
「どこにいるの??」
「すーちゃーん!!」
だからといって、どうという訳では無いけど、そばに入れるだけで満足だった。
「僕すーちゃんの旦那さんになる!」
「んじゃあ、プロポーズしてね?」
「私、いつまでも、待ってるから。」
一つしか変わらないのに
妙に落ち着いているすーちゃんが
かっこよくて、可愛くて
僕だけのものにしたかった。
きっと、当時からそうおもっていた。
そして、ただ、僕の鼓動が高鳴っていくだけだった。
君といるだけで楽しかった。
でも、会えてる時間が多ければ多いほど、会えなくなるのが怖くて、寂しかった。
でも、僕は、毎回、笑顔でサヨウナラと君に告げて家に帰った。
その度に君は、笑顔でサヨウナラと返してくれた。
その笑顔が大好きだった。
でも、今は。
何やってるんだろう。
僕は。
今、いつものところに行けば、
まだ君に会えるのに。
分かってるのに。
僕は、チャンスを逃すのか。
君に、自分の気持ちを伝えられる
最後のチャンスを。
葛藤している自分が馬鹿らしくなって
気づいた時には家を飛び出していた。
「すーちゃんっ!!!」
「やっぱり。」
「来ると思った。」
僕に、向けてくれる笑顔も、
これで最後だと思うと、辛かった。
「翔太。」
「私、本当は行きたくない、、、」
「そんなの、、」
「分かってるよ、、」
「どれだけ、すーちゃんといると思ってるの??」
笑いながら泣いていた。
僕も、すーちゃんも。
「翔太。」
「サヨウナラ。」
「すーちゃん、、、、」
「サ、、ヨ、、ウ、ナ、、ラ、、」
「またね。翔太。」
「私、待ってるから。」
君は、いなくなった。
僕の前から。
消えるように。
ずっと、ずっと、一緒にいたはずの
すーちゃんが、いない。
泣いた。
僕は、ずっと泣き続けた。
でも、すーちゃんが言ってくれた。
「またね」って。
それを信じて。
すーちゃんのことを考える。
今度はどこで会えるかな?
どんな服で、どんなメイクで、
どんな髪型なのかな?
すーちゃんが言うのなら、
恥ずかしいけど、
ラブソングくらい書くよ、、、
もう、
すーちゃんのことで
頭がいっぱいだよ。
数え切れないほどキスして
僕と君だけの時間を過ごして
だんだん暖かくなっていく
何度も何度も愛しあって
大好きな君を独り占め。
夢みたいだ。
躊躇わなくていいから、
迷わずに僕のところに飛び込んで。
誰にも渡さないから。
絶対に。誰にも。
飾らないで、そのままで、
冷たくってもいい、
僕には丁度いいんだ。
プルルルル、、、
プルルルル、、、
「はい、安田です。」
『すみれが、、、』
「はっ!?」
『昨日、急に倒れて、、、』
「嘘だ!!、、、」
『今朝、息を引き取ったわ、、』
『ごめんね、翔太くん、、、』
プツッ、、
「う、、そ、、」
「で、、しょ、、、?」
どれだけ待っても、来ないけど
でも、早く会いたい、いますぐに。
大好きな君に、、、。
fin.


