心の鎮痛剤を下さい-夜間生涯学習の先生-(実話)

先生は私から離れて涙をぬぐった。

「好きになってくれて、ありがとう」

「先生っ、私……」


「何も言わなくていいよ、じゃあね」

優しい笑顔を向けて、私の頭をなでた。


どんどん離れていく


その背中にしがみつきたい

『行かないで』と言いたい。



玄関のドアが閉まった――



私はその場に立ち尽くす。