午後6時10分


私はいつもよりスピードを出して運転してた。


“やばいっ!急がなきゃ”

先生が家に来るという時間を10分過ぎている。

就職の面接が長引いて
こんな時間になってしまった。



『駐車場で待ってる』
という短いメールから、先生の怒ってる雰囲気が読み取れる。



気持ちが焦って、信号待ちがもどかしい。

一番にスタートダッシュして
アクセルを踏む足に力を入れた。