先生は不機嫌そうに背を向けた。

少しの沈黙が続いた


何となく付けていたテレビから流れるお笑いが笑えない。


「ごめんね、不安でつい…」

差し出した手は振り払われた。


拒絶された事が悲しくて
涙がポロポロとこぼれた。


「俺、帰るわ」


立ち上がった先生のスーツをつかんだ

「待って、ほんとにごめんっ」


背中から抱きしめると、先生は私の指に自分の指を絡めた。

許して、くれるの?