「俺、梨華のこと大好きだよ、すごく会いたかった」


「先生………」
嬉しくて言葉がつまる。


「多分、ずっと前から好きだった。初めて見た時から可愛いなって思ってて、二回目の講座で隣の席の高校生が風邪引いて咳き込んでた時に、トローチあげたでしょう?優しいなって思ったと同時に、なんでそんなもん持ち歩いてんだ?とか思って」


あっ…
そういえば、そんな事あったっけ


「よく見てるね…」

そんなとこ見られてたなんて
少し恥ずかしくなった。


「好きな子の事はちゃんと見てるよ、一生けんめい勉強する姿とか素直な所とか、すごく惹かれてった」



夢…じゃないよね?

こんな事言ってもらえるなんて