心の鎮痛剤を下さい-夜間生涯学習の先生-(実話)

先生は、ゆっくりと話し始めた。

「本当に嫌な思いさせちゃってごめんね、メールでも言ったけど………俺、学校の屋上から飛び降りようかとも考えたんだ」


え……!?
すごく驚いた


先生がそんなに追い込まれてたなんて

知らなかった。



でも、一番辛かったのは

先生なんだよね…。



「そんな時、思い出すのは梨華の事ばっかりで、いつのまにか心の全部を占めてて…なんでそんなに真っ直ぐに俺にぶつかってくるんだよ…」

うつむきながらハンドルを握りしめる先生の手が、かすかに震えてた。


先生の手に自分の手を、そっと重ねた

「だって、大好きだから」

笑顔で言うと
先生は私を強く抱きしめた。