「お、おい、どういうことだ?」



突然のことに思わず聞き返す。



「~っ、だから俺、お前のこと好きなんだ」



顔を微かに赤くしながら答える土田。



「...冗談とかじゃなくて?」



「冗談でそんなこと言うかよ」



そう言う土田の顔は真剣そのものだった。



「...悪い、いきなりすぎてなんか...何も言えねぇ」



「返事は、別に今日じゃなくていい。

ただ、ちょっと考えて欲しくて。


あの、気持ち悪いと思うか...?」



酒のせいなのか、恥ずかしいのか、少しだけ顔を赤くしてそう言う土田。



「いや、気持ち悪いとは思わないけど。

ちょっと、考えさせてくれ」



「ああ」



俺の返事にホッとした顔をする土田。



「...帰るか?」



「おう」