さっと着替えて、社長室に戻る。 「しゃ、社長…」 「うん、かわいいね」 そう言って、優磨が近くにきた。 「ねぇ、花凛?」 「なぁに?」 「可愛すぎるんだけど…キスしていい? …てか、するから…」 間を置かずに、優磨の顔が近づく。 きゅっと目をつぶった途端、唇が触れて、甘いキスが落とされた。 甘いキスにとろけていると、左手にヒヤッとした感覚があった。 そっと唇が離れて、優磨と目が合う。 さっき、ヒヤッとした左手を見る。