「えっ?」 床がなくなったと思ったら、優磨に抱き上げられていた。 「ちょっ!優磨…!下ろして!」 「だって、歩けないでしょ?」 優磨は、にやっといたずらっ子の顔で笑った。 「誰かに、見られちゃう…!」 「見せとけば良いよ。」 そう言われて、私はなにも言えなかった。 資料室を出て少し歩くと他の社員達がいる。 私は思わず、社長の肩に顔を埋めた。