だけど悠は、わたしのことをちゃんと女の子って思ってくれてる。
それがなんだか新鮮で…ううん、違う、嬉しいんだ。
「ふっ。俺、そこまで悪い奴じゃねーよ。女の子置いて帰れるわけないだろ。」
そういうところは、紳士なんだね。
バカなはずなのに、ちょっと男らしいところがある悠。
「お前、もっと自分が女子なんだって自覚したほうがいいぞ。」
悠はそう言って口を尖らす。
「色々と危ねえし。」
道に並ぶ街頭で悠の顔が白く浮かび上がっている。
目は、キリッとした奥二重かな?
鼻はしゅっとしてて、唇は薄い。
顔、整ってるんだ…意外だな。
悠には意外な一面がたくさんある。


